2012/06/02

スリープに失敗する問題 その2(ASUS P6T)

以前, ASUS P6T等を用いた自作PCでスリープが失敗する問題について記事を書きましたが, 実はその後もスリープに失敗することが度々ありました.
先日, その問題がやっと解決したので, 私のケースの対処法をここにメモしておきます.
以下の対処法を見つけ, 実行してみましたが, 解決には至りませんでした(最初の2日程度はたまたま正常にスリープできていた).

問題

  • スリープに入れない.
  • モニタの電源が切れた後, ファンが回りっぱなしである.
  • しばらくすると自動的に電源が落ちるが, 次回起動時は「前回正しくシャットダウンされなかったため・・・」と出る(恐らく一定時間経つと強制電源オフされている).

原因

スリープを阻害しているサービスがあるため.

解決方法

powercfgコマンドを使って, 問題のサービスの実行よりも電源要求(スリープ実行など)が優先されるようにする.

手順

  1. コマンドプロンプトを管理者権限で開く.
  2. powercfg /requestsと入力してEnterキーを押す.
    "SYSTEM:"の部分に表示されたプロセス・デバイス・サービス等は, スリープを阻害していることを示している. これらの項目に対して, 電源要求が優先されるように設定する必要がある.
    私の場合は以下のように表示された.
    SYSTEM:
    [SERVICE] \Device\HarddiskVolume1\Windows\System32\svchost.exe (CryptSvc)
    [SERVICE] \Device\HarddiskVolume1\Windows\System32\svchost.exe (CryptSvc)
  3. powercfg /requestsoverrideコマンドを利用する. 使用方法は以下のとおりである.
    powercfg /requestsoverride 【種類】 【プロセス・デバイス・サービス名】 【要求】
    【種類】→手順2で表示された項目の先頭に書かれている[   ]内の文字列.
    【プロセス・デバイス・サービス名】→手順2で表示された項目の「\Device\(以下略)」のように書かれた部分の文字列. 今回は「\Device\HarddiskVolume1\Windows\System32\svchost.exe」.
    【要求】→手順2で表示された項目のカテゴリ名. 今回の場合は「SYSTEM」.
  4. 今回は以下のコマンドを実行した.
    powercfg /requestsoverride SERVICE \Device\HarddiskVolume1\Windows\System32\svchost.exe SYSTEM
  5. powercfg /requestsoverrideを引数なしで実行し, 手順4で登録した項目が追加されているかどうか確認する.

備考

手順2で"SYSTEM:"の部分に項目が"なし。"となっている場合は, 問題となるサービスが表示されるまで暫くパソコンを通常通り使用する必要があると思います. ちなみに, "なし。"となっている時はスリープに成功するはずです.

参考サイト

http://d.hatena.ne.jp/WorldWorldWorld/20110703/1309698212

追記: またスリープ失敗しました. WinDbgでMEMORY.DMPを見てみたところ, どうやら無線LANアダプタが怪しい模様? GW-USValue-EZでググってみると, このアダプタを挿した時にブルースクリーンが多発する現象がある模様. そういえば, 引越しの際に有線LAN→無線LANに変更したのを忘れていた(スリープが失敗するようになったのも引越し後). Amazonで他社製アダプタを購入してみます.

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